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2002年度活動報告
2003/09/26 古宮聰
概要

 共用ビームラインの民間利用が110課題/40社程度とほぼ倍増した。 理由は、産業利用ビームラインの本格利用、支援組織の活動浸透、 2001年度末のトライアルユースによる新規ユーザの定着などに加え、 民間利用の具体的成果が見えてきたことによる。分野的には、今年度重視した素材分野で利用が急増した。 また、新規分野の問合せや利用申請も急増している。 JASRI支援グループと民間利用者の間で、良好で円滑な関係が築かれつつある。

結果
<産業利用ビームラインの定常運用>
(1) 全実験装置・解析技術の完成と課題実施
 三箇所の実験ハッチ、5手法が定常的に運用、ほぼ目的を達成

・XAFS、蛍光X線分析、粉末X線回折、多軸X線回折:定常運用
・XAFS:装置改良により使いやすさ向上
・X線反射解析:多軸X線回折装置で予備実験、ユーザ動向の見ながら検討
・イメージング:CCDカメラを使った屈折コントラスト撮像を02Bから実施
・マニュアル整備、データ例掲示は遅れがち、HPでの公開準備中


(2) 産業利用分科会留保枠など運用システムの確立
 産業利用重視の審査確立。留保枠を試行、運用は大体1/4期毎の4回/年募集が最適である。
 (2003年度からしばらく固定)

・2002A:追加募集一回
・2002B:追加募集二回を予定


<利用成果>
(1) 実施課題

111件(民間責任者のみ、学官産は含まず)、11.1%(全課題に占める割合)、内)産業利用ビームライン57件、内)成果占有25件

(2) 外部発表

9件(内)国際会議発表2件)(BL19B2利用業務へ登録済み分、補足不充分)。特許共同出願1件、その他企業宣伝への直接寄与

活動実績
<講習会研修会>
(1) 講習会:6回、参加総数243名(民間170名、学官73名)
(2) 研修会:9回、参加総数107名(民間50名、学官57名)

<産業利用ビームライン運用>

57課題実施、内)成果占有7課題
定常的な運用に入り、低い採択率にもかかわらず、応募が減退しないことから、利用者の満足度も高いものと思われる。

<コンサルティング>

講演:16回、見学者対応:36回、利用相談:61件、(補足不充分)

今後の課題

産業応用の拡大、本格活動に伴い、様々な課題が具体的に浮かび上がってきた。

<急速なニーズ増加への対応>

産業利用ビームラインの申請状況は活発で、2002年度51%の採択率で共用ビームラインに比べ高い競争率である。 また、新規分野、新規利用社も定常的に1-2割含まれる。この状況は2003Aでも(採択率45%)変わらない。 必然的に各利用者の利用機会の減少、 不採択は避けられず、せっかく盛り上がりかけた産業利用機運を損なう恐れがある。 コーディネータグループの努力を越える課題である。

<多様なニーズへの対応>
(1) 他共用ビームラインの利用促進

利用制度と文化、スタッフ間連携

(2) 制度分野:国プロ、共同研究など

2003年度からの課題選定制度の改正による重点枠や戦略枠の実施に伴う具体的な制度の確立。 知的所有権の扱いおよび分析サービスも含めた成果占有課題。

<実用的な成果を目指して>

実用的な利用目的と審査基準・利用制度の不整合、利用者・利用分野拡大と各社あたりの利用機会減少の相反、 コーディネータグループと利用者の役割など。

スタッフ
 2001年度とほぼ同等(他のビームライン担当が主務である兼任者を含む)

・産業応用・利用支援Tグループ:コーディネータ2名、技術スタッフ8名
(産業利用ビームライン専任:4名+業務協力員1名)
・産業応用・利用支援Uグループ:コーディネータ1名、技術スタッフ3名
・産業利用グループ(事務局) :3名