SPring-8講習会
 材料評価と放射光の利用 

 X線分析は非破壊の分析法として、基礎科学から産業応用における広範な分野で利用され、半導体、金属、セラミック、高分子や生体を含む、あらゆる物質のミクロな構造と機能の解明、新材料の開発に利用されています。さらに近年、加速器から取り出される高輝度で指向性の強い光:シンクロトロン放射光がX線域における比類のない良質な光源として利用され、基礎および応用研究において大きな成果をあげ、材料開発への適用が期待されています。
 1997年より稼働した大型放射光施設SPring-8は、世界最高性能の放射光施設として学界および産業界に広く門戸を開いており、既に多くの共同利用が行われ、成果を上げつつあります。
 この講習会では、SPring-8利用のヒントが得られるよう、物質科学におけるX線分析法と放射光利用のメリットについて、材料研究によく用いられる分析法を取り上げ、その原理と放射光利用の成果について、経験豊富な講師の方々が、わかりやすく解説します。
 これから、SPring-8の放射光を利用し、材料評価を行おうとする初心者を始め、多くの方々の参加を期待しています。

主 催
(財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
日 時
2000年10月24日(火) 9:45〜17:00
会 場
大阪 千里ライフサイエンスセンター 5階 サイエンスホール(地図
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1丁目4番2号 TEL 06-6873-2010
プログラム
時間 題  目 内     容 講  師
9.45

10.45
1.SPring-8と放射光  実験室X線と放射光を対比させながら、放射光発生の原理、輝度、指向性、偏光性、パルス性などの放射光の特徴を説明する。さらに世界最大級の放射光施設SPring-8の加速器、光源、ビームライン及びその他の施設の現状についての概略を説明する。 菊田 惺志
(JASRI)
10.45

12.00
2.XAFS分析とその応用  特定元素の局所構造解析法としてのX線吸収微細構造(XAFS)の原理と応用について解説する。
 原子番号と吸収端波長、周辺構造と吸収係数の微細構造、XAFS振動からの動径構造関数抽出を述べ、応用として半導体、触媒、セラミックなどへの適用を紹介する。
村田 隆紀
(京都教育大学)
12.00

13.00
(昼  食)
13.00

14.15
3.蛍光X線分析とその応用  非破壊元素分析法としての蛍光X線分析の原理と応用について解説する。
 特性X線波長と原子番号、蛍光X線による元素の定量・定性分析の原理と、他の元素分析法との比較を述べる。その応用として超微量不純物の分析、元素マッピングによる生物試料分析などの具体例を紹介する。
早川 慎二郎
(広島大学)
14.15

15.15
4.X線回折とその応用  結晶構造の解析法であるX線回折法の原理と応用について解説する。
 結晶学の基礎、結晶格子によるX線の回折、粉末および単結晶の回折の測定法の概略を述べ、その応用として表面回折、トポグラフィ、応力測定法などの紹介と、半導体、金属、セラミック、高分子などへの適用事例を紹介する。
松井 純爾
(姫路工業大学)
15.15

15.30
(コーヒーブレーク)
15.30

16.30
5.マイクロトモグラフィーとその応用  SPring-8の高輝度平行X線ビームを利用して、マイクロメートルオーダーの構造を解析する新しい手法について述べ、これまでに得られた成果を紹介する。 鈴木 芳生
(JASRI)
16.30

17.00
6.SPring-8の利用と産業応用  放射光の工業製品などへの適用事例と、産業界における放射光利用研究の動向を紹介する。また、実際にSPring-8を利用する場合の利用形態、利用料金、手続、時間、また相談の窓口について説明する。 梅咲 則正
(JASRI)
定 員
100名(先着順)
聴講料
無料
申込先
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 谷次 俊美
   FAX 0791-58-0965  E-mail:toshimi@spring8.or.jp
申込方法
FAX:FAX用申込用紙(PDFファイル)またはE-mail(FAX申込と同内容を記入:テキストファイルを利用してコピー&ペーストすると便利です。)
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締 切
2000年10月17日(火)