産業応用・利用支援グループ タイトル
SPring-8ワークショップ
<放射光による環境分析技術>

主催 (財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
日時 2003年11月27日(木) 13:30〜17:00
会場 千里ライフサイエンスセンター 903-905号室 (地図)
大阪府豊中市新千里東町1丁目4番2号 Tel:06-6873-2010

概要

環境問題は、公害問題に代表されるように現代社会において重要なテーマであり環境を改善する為に様々な取り組みが行われています。 分析技術はそれらの取り組みに必要な技術の一つです。このワークショップでは、放射光を利用した高精度・高感度・高空間分解能な分析技術とSPring-8を利用した分析事例を第一線の方々に紹介して頂くと共に、 今後の放射光利用の展望について検討します。


プログラム
13:30〜
14:00
環境分析の現状と放射光への期待 −均一系から不均一系へ、元素分析から化合物分析へ−
功刀正行(国立環境研究所)
現在、環境分析に要求されている状況は、高感度化と多様化である。従来の公害型から環境型へと環境問題がシフトする中、 環境分析は問題の多様性および極微量成分の検出に対応する必要性を迫られている。高感度化を考えた場合、 一般的に非破壊分析法は対応できないと考えられる。一方で、環境は一般的に分析上の問題もあり均一系として捉えられてきたが、 現実的には不均一系である。不均一系における試料の代表性の確保は極めて難しい。また、環境から採取した試料は均一にするために、 分解などの前処理やあるいは濃縮操作を必要とすることが一般的である。 X線分析は、こうした破壊分析と同じ立場に立っていてはICPやICP-MSなどの分析法に太刀打ちできないが、唯一のブレークスルーが放射光の利用であろう。 X線分析の利点である非破壊分析と局所分析への応用が、環境分析分野における生きる道ではないかと思う。
14:00〜
14:30
放射光マイクロビームと環境分析
寺田靖子(JASRI)
環境分析への新たなプローブとして期待される放射光を用いたマイクロビーム技術の現状を紹介する。 また、マイクロビームの適用例として生体試料中に蓄積した重金属元素の分析などについて述べる。
14:30〜
15:00
下水汚泥が含む微量重金属のin situ測定
藤原茂樹(JFEエンジニアリング)
従来、汚泥が含む重金属の化学形態は逐次抽出による分画法で調べられてきた。 しかし、抽出時間が長く、抽出過程での形態変化が否めないなどの理由から形態を特定することは困難であった。 本発表では、SPring-8において、汚泥が含む重金属をin situ測定した結果と、ヒ素、 セレンの微生物による還元の様子を経時的に測定した結果について報告する。
15:00〜
15:30
(休 憩)
15:30〜
16:00
X線吸収微細構造によるセメント及び廃棄物中微量重金属の化学状態分析
露本伊佐男(金沢工業大学)
セメントやその原料となる廃棄物中の微量重金属についてXANES及びEXAFSを用いてその化学状態を解析した。 その結果、セメントの水和が進行するにつれ、クロムは価数が変化し、亜鉛は酸素原子による4配位の状態から、 亜鉛酸イオンの状態へと変化することがわかった。
16:00〜
16:30
インテリジェント触媒の自己再生機構の解明
西畑保雄(日本原子力研究所)
自動車の排ガスを浄化する新型触媒はアクセルペダルの操作などで起る排ガス中の酸素濃度の変動に対して構造的に応答し、 常に貴金属パラジウムの粒径をナノメートルのサイズに保つことができる。そのため触媒は原理的に劣化せず、 貴金属の使用量を大幅に減らしても、より高活性を維持し続けることが分かった。
16:30〜
16:45
SPring-8利用制度の紹介
古宮 聰(JASRI)
定員 60名(聴講無料, 定員になり次第締め切ります)
申込方法 こちらのページ(https://support.spring8.or.jp/training/envi031127_form.html)にて申し込みください。
申込み終了しました
申込締切 11月21日(金)
(締め切り後の申込みは下記に連絡下さい)
問合せ先 (財)高輝度光科学研究センター
利用支援室 辻、竹内
TEL:0791-58-0924, FAX:0791-58-0948
e-mail : support@spring8.or.jp

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