平成30年度 SPring-8放射光施設横断産業利用課題・一般課題(産業分野)実施報告書 (2018A)
目次

1. はじめに
2. 課題募集制度の概要
3. 成果公開の考え方
4. 実施状況
5. 産業利用分野の利用動向
6. 報告書
* 送付を希望される方は、連絡先(氏名、所属、〒住所、E-mail)をご記入の上、 事務局 support@spring8.or.jp までE-mailでご連絡ください。

はじめに

 2018A期は一般課題、重点課題ともに利用制度を大きく変更した。2014A期より実施していた領域指定型重点課題「放射光施設横断産業利用課題」を終了し、それにかわる重点課題として、「放射光施設横断産業利用課題」の募集を開始した。また、適時のSPring-8利用に向けて産業利用ビームライン3本については課題募集期を半期3回、年6回とした。本報告書は2018A期の産業利用分野における課題実施状況の報告を目的として、同利用期に実施した一般課題(産業利用分野)と放射光施設横断産業利用課題のうちSPring-8利用研究成果集としての審査を行わなかった課題の報告書を収録したものである。

課題募集制度の概要
  1. 一般課題(産業利用分野)
     一般課題(産業利用分野)の課題とは、課題申請の際に産業利用分野(I)での課題審査を希望した成果非専有の一般課題(課題審査は課題審査委員会産業利用分科会が行う)である。なお、実験責任者もしくは共同実験者に民間企業もしくは、それに準じる機関に所属する者が含まれていることを申請要件としている。民間企業に準ずる機関とは、民間企業からの委託による試験・研究・開発を事業に含んでいる機関と定義している。また、地方自治体が設置している公設置試験場や地方独立行政法人等(○○県工業技術センター)は、民間企業に準ずる機関から除外している。産業利用ビームライン以外での実施を希望する一般課題(産業利用分野)は他分野の一般課題と同様に課題募集は年2回であるが、3本の産業利用ビームラインにおいては年6回(半期3回)の募集を行う。一般課題(産業利用分野)に特徴的な制度は以下の6項目である。

    1. 産業利用ビームラインI(BL19B2)、II(BL14B2)、III(BL46XU)は半期ごとに3回(1期、2期、3期)の課題募集を行う(年6回課題募集を実施)。これらのビームラインでは成果非専有の一般課題は、審査希望分野が産業利用分野である一般課題(産業利用分野)のみ申請を受付けている(これらのビームラインを指定した申請であるものの、審査希望分野が他分野の課題は申請者の希望にかかわらず産業利用分野で審査する)。*注)
    2. 新規利用拡大の観点から課題審査において利用経験を考慮する。
    3. 民間企業利用拡大の観点から課題審査において所属機関を考慮する。
    4. 課題実施後約2~4か月以内に所定の書式の産業利用課題実施報告書を提出する。なお、この報告書はSPring-8利用研究成果集として審査を受けることも可能である。
    5. 全採択課題に担当コーディネーターを配置する。
    6. 科学技術的妥当性に関する審査は
      (1)産業基盤技術としての重要性および発展性
      (2)社会的意義および社会経済への寄与度の観点を重視して実施する
      に重点をおいて実施する。

      *注)産業利用ビームライン3本でも大学院生提案型課題は受付けている。一般課題(産業利用分野)と同様の審査が行われる。

  2. 放射光施設横断産業利用課題
     「放射光施設横断産業利用課題」を領域指定型の重点研究課題として、2017年9月25日に指定した。その狙いは以下のとおりである。
     近年、産業界の利用を目的とした放射光施設が日本国内に複数設置さて、産業界による放射光利用機会も大きく拡大したため、それぞれの施設の性能や利用制度の特徴を活かした放射光利用が望まれる。しかし、施設ごとに利用者が固定化する傾向も見られ、各施設の特徴を十分に活用した利用になっているとは言えない。放射光施設横断産業利用課題は、最適な施設における放射光産業利用実験の実施促進とそれを通じた利用成果の拡大を目指している。

    2-1) 募集の対象
     SPring-8以外の日本国内に設置された放射光施設での実験結果を踏まえ、SPring-8利用が適すると判断された産業分野の課題を募集の対象としている(課題申請時にSPring-8以外の施設での実験が実施済みもしくは採択済みであることが必要)。また、一般課題(産業利用分野)と同様に、実験責任者または共同実験者に、民間企業または産業界に準ずる機関等に所属する者を含むことも課題申請の要件としている。

    2-2) 対象ビームライン、シフト数割合、及び募集
     産業利用ビームラインI(BL19B2)、II(BL14B2)、III(BL46XU)を対象に、ユーザー実験に供するビームタイムのうち20%以内(施設留保を含めたユーザータイムの16%以内)を配分する。課題募集は一般課題と同時期に半期3回行う。

    2-3) 審査
     一般課題(産業利用分野)に先んじて課題審査委員会産業利用分科会が審査を行う。なお、放射光施設横断産業利用課題として不採択となった課題は、自動的に一般課題(産業利用分野)の課題として、他の一般課題と一緒に改めて審査される。放射光施設横断産業利用課題においては一般課題(産業利用分野)の観点に加えてSPring-8と他施設の利用の有用性も考慮して審査する。

    2-4) 報告
     WEBより提出するビームタイム利用報告書、利用実験課題報告書に加えて課題実施後約2~3か月以内に所定の書式の産業新分野課題実施報告書を提出する。なお、この報告書はSPring-8利用研究成果集として審査を受けることも可能である。

成果公開の考え方

 成果の公開については、放射光施設横断産業利用課題、一般課題(産業利用分野)ともに他の成果非専有の一般課題と同様に学術誌上への論文掲載(博士論文も含む)もしくはSPring-8利用研究成果集への採録による成果公開が求められる。この産業利用課題実施報告書及び放射光施設横断産業利用課題実施報告書の提出は成果の公開とは認定されないが、これらの報告書は著者からの申し出により課題ごとにSPring-8利用研究成果集としての審査を受けることが可能である。SPring-8利用研究成果集としての審査を受けない実施報告書は、JASRIコーディネーター等による校閲を経て課題実施期が終了して約6か月後に出版・公開されるが、それ以外はSPring-8利用研究成果集としての掲載をもって公開とする。


実施状況

 以下に平成30年度2018A期の放射光施設横断産業利用課題、及び一般課題(産業利用分野)の応募・採択結果を表1、表2にまとめる。


  1. 応募・採択結果 放射光施設横断産業利用課題
    表 1.応募時期及び研究機関別課題応募・採択結果
    募集時期 機関分類
    応募数
    採択数*
    採択率(%)
    第1期募集
    学官
    3
    2
    66.7
    産業界
    0
    0
    -
    合計
    3
    2
    66.7
    第2期募集
    学官
    2
    0
    0
    産業界
    0
    0
    -
    合計
    2
    0
    0
    第3期募集
    学官
    3
    3
    100
    産業界
    0
    0
    -
    合計
    3
    3
    100
    総計
    8
    5
    62.5
    *放射光施設横断産業利用課題では不採択となり、一般課題(産業利用分野)で再審査で採択された課題を除く(A2期1課題)。

     放射光施設横断産業利用課題の2018A期を通じた応募数は8件でそのうち5件が採択された。SPring-8と並行して利用した施設は、あいちSRセンター、PF等であった。また、産業界からの応募が0件であった。あいちSRセンターや佐賀LS等では、産業界の利用は有償非公開が主流であることから、SPring-8利用経験がない他施設の産業界利用者にとって審査を伴う成果非専有課題の利用に抵抗があることが原因と推定している(成果専有課題が共用ビームラインの産業界実施課題の2/3程度あること、他施設の利用経験者から測定代行をはじめとする成果専有課題の利用相談や問い合わせ頻繁にあることからの推察)。なお、申請要件を満たさないことが理由で不採択となった課題はなく、始まったばかりではあるが申請者は放射光施設横断産業利用課題の趣旨と制度をよく理解しているものと考えられる。
     採択された放射光施設横断産業利用課題の実験責任者は、1名を除いて実験責任者としてSPring-8を利用した経験がないことも特記すべき実施結果と考えている。

  2. 応募・採択結果 一般課題(産業利用分野)
    表2.応募時期及び研究機関別一般課題応募・採択結果
    募集時期 機関分類
    応募数*
    採択数
    採択率(%)
    第1期募集
    学官
    37
    27
    73.0
    産業界
    29
    22
    75.9
    合計
    66
    49
    74.2
    第2期募集
    学官
    14
    13
    92.9
    産業界
    5
    4
    80.0
    合計
    19
    17
    89.5
    第3期募集
    学官
    16
    11
    68.8
    産業界
    2
    1
    50.0
    合計
    18
    12
    66.7
    総計
    103
    78
    75.3
    *応募数と採択数には放射光施設横断産業利用課題で不採択となり、一般課題として再審査されて採択となったA2期の1課題を含む。一般課題と同時に審査される大学院生提案型課題の応募数(1期 5課題、2期 4課題、3期 7課題)、採択数(1期 4課題、2期 4課題、3期5課題)を除く。12条課題として扱われるJASRI職員が実験責任者の一般課題(応募1期 2課題、2期2課題、3期2課題、採択1期1課題、2期2課題、3期2課題)を含む。

     一般課題(産業利用分野)の2018A期の応募数課題、採択課題数ともに2017A期とほぼ同じで半期3回募集による変化は見られなかった。産業界からの申請に限っても、申請37件、採択26件で前年度、前々年度と大きな違いは見られなかった。

  3. SPring-8利用研究成果集としての審査
     前記のとおり2011B期より成果公開の扱いが変更になったため、実験責任者の希望に応じて重点産業利用報告書をSPring-8利用研究成果集(現在はSPring-8/SACLA利用研究成果集)として査読審査を受けて公開文書として扱うことも可能とした。放射光施設横断産業利用課題及び産業利用分野の一般課題も同様で、SPring-8/SACLA利用研究成果集として審査を受ける公開文書とすることができる。SPring-8/SACLA利用研究成果集への公開は査読審査が終了し成果審査委員会での承認後となるため、SPring-8/SACLA利用研究成果集に投稿予定の6課題は採録していない。このため、今回は2018A期の採録対象課題65課題(採択された全審査課題83課題からJASRI職員が実験責任者の5課題、大学院生提案型課題13課題を除く)のうち、59課題を掲載する。

産業利用分野の利用動向
     図1は産業利用ビームラインが現在の3本体制になった2008A期以降の産業界実施課題の推移である。図1が示すように毎年A期の方がB期よりも実施数が少ないがA期に限ってみると全実施数は2015A期から横ばいである。具体的には2018A期に実施され全共同利用研究課題755課題のうち、民間企業等の産業界に所属する利用者が実験責任者であった課題は118課題で2016A期116課題、2017A期117課題とほぼ同じであった。しかし、2018A期は供給ビームタイムが増加したことにより全実施課題数が例年よりも5%程度増加したため産業界の実施課題が全実施課題に占める割合は15.6%と2008A以降で最も低くなった(これまでの最低は2016A期15.7%)。3本の産業利用ビームラインにおいても、産業界の実施課題数は2017A期と同じ66課題であったが、測定代行など成果専有課題が42課題から49課題に増加する一方で産業界が実施する成果非専有課題は24課題から17課題に減少している。産業界が実施する産業利用ビームラインで実施する成果専有課題のほとんどが随時募集の測定代行であることから、2018A期から開始した3回募集の効果が顕在化していない。以上のように産業利用ビームラインの募集回数や供給ビームタイムを増やしても実施課題数の増加がみられなかったことから、顕在的な需要に応じた利用機会の供給が出来ていると考えることもできる。産業界の利用を更に増加させるためには、新規分野の開拓など潜在的利用者の発掘が必要と思われる。

    図1. 共同利用実験として実施された産業界課題の実施数推移


    報告書
    平成30年度 SPring-8放射光施設横断産業利用課題・一般課題(産業分野)実施報告書 (2018A)
    2018A1029
    Mg合金の活動すべり系に及ぼす合金元素の影響 足立 大樹 兵庫県立大学
    2018A1537
    XAFSによるPt-Mo二元系金属触媒の局所構造解析 水垣 共雄 大阪大学
    2018A1539
    Al-Mg-Si合金における予備時効条件によるナノクラスター構造変化のX線XAFSを用いた測定 足立 大樹 兵庫県立大学
    2018A1540
    太陽電池用ファイアースルー性電極ペーストを用いた電極-シリコン界面の解析(2) 小島 拓人 明治大学
    2018A1541
    ゴム中粒状物の赤外顕微分光マッピング測定 丸山 隆之 (株)ブリヂストン
    2018A1543
    Nb-K吸収端XAFS測定による,O/Nb比の異なる非晶質NbOxの構造解析と光電変換機能発現メカニズムの解明 桟敷 剛 香川高等専門学校
    2018A1547
    XAFS法による空気酸化中のGreen Rustの局所構造変化の解析 菅江 清信 新日鐵住金(株)
    2018A1548
    放射光X線ラミノグラフィによる形態制御介在物分散材における転動疲労損傷観察 牧野 泰三 新日鐵住金(株)
    2018A1549
    Ni-Pt-Pdナノ粒子合成における非水溶媒中金属イオンの配位子置換反応解析 Balachandran Jeyadevan 滋賀県立大学
    2018A1550
    極小角散乱による高温高圧下でのアスファルテン凝集体の緩和観測 森田 剛 千葉大学
    2018A1551
    高分解能観察を利用した溶融Zn合金中の金属間化合物晶出および成長挙動の解明 佐々木 遼 (株)神戸製鋼所
    2018A1553
    溶液XAFSによる鉄触媒種の構造解析と作用機序の解明 高谷 光 京都大学
    2018A1555
    Rietveld・MEM解析によるLi3NbO4を母体とするリチウムイオン電池用正極材料の充放電過程における結晶・電子構造の検討 井手本 康 東京理科大学
    2018A1557
    銀添加リン酸塩ガラスにおける局所構造解析 正井 博和 (国研)産業技術総合研究所
    2018A1559
    分離膜向け分子ナノシートの液相界面合成に向けた気液界面GIXD技術の確立 牧浦 理恵 大阪府立大学
    2018A1562
    非鉛(K,Na)NbO3圧電薄膜のIn-Situ結晶構造変化の観察 神野 伊策 神戸大学
    2018A1567
    アルミナ形成フェライト系耐熱ステンレス鋼上のアルミナ皮膜形成におよぼす活性元素の影響 林 重成 北海道大学
    2018A1568
    有機半導体の置換基が薄膜構造とデバイス特性に与える影響に関する研究 尾坂 格 広島大学
    2018A1572
    微分位相Ⅹ線マイクロCTを用いた各国女性の毛髪内ダメージ部位の可視化 鈴田 和之 (株)ミルボン
    2018A1573
    ダメージによって変化するヒト角層中の水和状態の解析 伊藤 廉 (株)ミルボン
    2018A1574
    X線CT法による残油脱硫(RDS)触媒の細孔構造の解明 岩波 睦修 JXTGエネルギー(株)
    2018A1575
    短繊維強化樹脂複合材料のウェルド部における内部応力のひずみスキャンニング法による評価 岩堀 恵介 (株)デンソー
    2018A1577
    ソフト化学合成法によるLiイオン電池正極材料LiMn1-x(Ni,Ti)xO2(x < 0.5)の充放電過程における遷移金属の価数の検討と局所構造解析 井手本 康 東京理科大学
    2018A1580
    炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のミクロスケール不確定性を再現する三次元数値解析モデル構築とその圧縮シミュレーションによる圧縮破壊メカニズムの解明 上田 政人 日本大学
    2018A1581
    X線CTによる亜鉛合剤電極中の亜鉛成長機構の解明 松原 英一郎 京都大学
    2018A1582
    H2処理したSiC基板上に作製したグラフェンの解析 舘野 泰範 住友電気工業(株)
    2018A1584
    高性能有機電子デバイスのための半導体薄膜材料の配向解析 脇岡 正幸 京都大学
    2018A1585
    硬X線光電子分光測定による電極/酸化物固体電解質界面の状態分析 入山 恭寿 名古屋大学
    2018A1586
    Fe-Cr-Ni-Mo-Cu系合金の固液界面における溶質元素の固液間分配のその場測定 小林 祐介 日本冶金工業(株)
    2018A1587
    高温XASを用いたガーネット型リチウムイオン導電体Li7-3xAlxLa3Zr2-yTayO12(LALTZ)の相転移時における局所構造解析 伊藤 孝憲 (株)日産アーク
    2018A1589
    高温 in situ XRD を用いたリチウムイオン電池固体電解質Li7-3xAlxLa3Zr2-yTayO12(LALTZ)の相変化の研究 伊藤 孝憲 (株)日産アーク
    2018A1590
    0.15C-2Si-7Mn組成微細マルテンサイト組織の引張変形中の転位密度に及ぼす炭素添加量の影響その場解析 鳥塚 史郎 兵庫県立大学
    2018A1591
    軽量・高強度の多層接合複合材料の変形特性理解のための引張変形中のその場組織評価実現 松本 克史 (株)神戸製鋼所
    2018A1592
    全反射XRDによるアルカリ水電解用Ni薄膜アノード電極における活性点構造の解明(1) 内山 智貴 京都大学
    2018A1593
    回折コントラストトモグラフィを用いたマグネシウム合金における引張-圧縮サイクル中の双晶形成過程のその場観察 中井 善一 神戸大学
    2018A1596
    リチウムイオン電池用正極酸化物のX線吸収微細構造測定 小林 剛 (一財)電力中央研究所
    2018A1695
    硬X線光電子分光法における相対感度係数取得方法の検討 池野 成裕 あいちシンクロトロン光センター
    2018A1696
    Mn系酸化物によるCdおよびZn除去機構のEXAFS解析 所 千晴 早稲田大学
    2018A1735
    極小角および小角散乱による750℃までの製鉄冶金用コークス生成過程での階層構造変化その場観測 森田 剛 千葉大学
    2018A1736
    アリルエステル異性化反応における酸化物担持白金触媒の焼成条件下でのin situ XAFS測定による活性種再生過程の解明 村山 美乃 九州大学
    2018A1737
    単色X線を用いた回折コントラストイメージングのためのFeasibility Study 谷山 明 新日鐵住金(株)
    2018A1738
    X線回折測定による蓄電池の劣化解析 小林 剛 (一財)電力中央研究所
    2018A1739
    純水中のXe微細気泡(ウルトラファインバブル)の特性評価 上田 義勝 京都大学
    2018A1740
    放射光X線CTによる水素/空気二次電池空気極の内部構造観察[3] 土井 修一 (株)富士通研究所
    2018A1741
    カーボンブラック含有天然ゴムにおける、亀裂先端の構造変化に関する精密解析 登阪 雅聡 京都大学
    2018A1742
    リチウムイオン電池の熱暴走抑制に向けた硬X線光電子分光(HX-PES)による自己発熱反応の解析 齋藤 喜康 (国研)産業技術総合研究所
    2018A1746
    高分子鎖結合様式の組換えに基づく動的ソフトマテリアルの構造解析 本多 智 東京大学
    2018A1747
    非フラーレン型太陽電池における高分子半導体の薄膜構造解析 尾坂 格 広島大学
    2018A1751
    フェノール樹脂/銅箔複合材料の熱硬化過程における樹脂/銅界面残留応力その場観察2 和泉 篤士 住友ベークライト(株)
    2018A1757
    自動車排ガス浄化に有効なLa-Al2O3担持貴金属触媒の構造解析 鳥屋尾 隆 北海道大学
    2018A1775
    二次元検出器を用いた超高速時分割X線回折法によるAl-Ni系金属間化合物形成過程の動的結晶構造解析 三宅 修吾 神戸市立工業高等専門学校
    2018A1776
    オペランドXAS測定を用いたアニオンドープLi過剰系電極材料の電子・局所構造解析 山本 健太郎 京都大学
    2018A1777
    微小角入射X線回折による高速分子線セルで成長した有機半導体薄膜の結晶構造評価 松原 亮介 静岡大学
    2018A1781
    植物栽培光源用蛍光体Sr3MgSi2O8:Eu,Mn蛍光体中の発光中心局所構造解析 國本 崇 徳島文理大学
    2018A1782
    異常分散効果を利用した回折測定による燃料電池の電解質として用いるプロトン伝導セラミックスの結晶構造解析 韓 東麟 京都大学
    2018A1784
    金属酸化物担持Pdナノ粒子触媒のXAFSによる局所構造解析 水垣 共雄 大阪大学
    2018A1786
    異種混合アニオン化合物を母体とする蛍光体のEu3+電荷移動状態の調査と照明用蛍光体への応用 大観 光徳 鳥取大学
    2018A1788
    ワユーレ天然ゴムの加硫に関する研究 池田 裕子 京都工芸繊維大学
    2018A1799
    国内放射光施設横断 X線小角散乱ラウンドロビン実験 杉山 信之 (公財)科学技術交流財団


    附録 SPring-8利用研究成果集 Volume 6 No.2 (
    https://user.spring8.or.jp/resrep/?cat=28)より転載
    2012A1763
    BL19B2X線小角散乱装置の集光ミラー導入による信号強度向上の検討 佐藤 眞直 (公財)高輝度光科学研究センター
    2012B1207
    白色マイクロビーム波長分散型X線回折による応力ミクロ分布測定による2相鋼材の応力腐食割れメカニズムの検討(3) 土井 教史 新日鐵住金(株)
    2012B1396
    KyLi1-yTaxNb1-xO3結晶のXAFSを用いたトラップに関する研究 豊田 誠治 日本電信電話(株)
    2012B1520
    BL19B2X線小角散乱装置の集光ミラー導入による信号強度向上の検討II 佐藤 眞直 (公財)高輝度光科学研究センター
    2012B1894
    放射光X線小角散乱法によるZr-Cu-Ni-Al-(Pd, Pt, Ag or Au)系金属ガラスにおける構造不均一性の評価と塑性変形誘起ナノ結晶化挙動の解明 山田 昌弘 兵庫県立大学
    2013A1802
    ガラスからのゼオライト合成とガラス中Srの局所構造評価 小橋 正 シャープ(株)
    2013A1811
    BL19B2のX線小角散乱装置におけるバックグラウンド低減の検討 佐藤 眞直 (公財)高輝度光科学研究センター
    2013B1561
    小角X線散乱を用いた燃料電池電解質膜の構造解析 西野 英里子 ダイハツ工業
    2013B1724
    XAFS測定による高容量リチウム二次電池用正極材料の充放電サイクルに伴う放電電圧降下のメカニズム解析 門磨 義浩 八戸工業高等専門学校
    2013B1823
    使用済み液晶ディスプレイガラスからのゼオライト合成と遷移金属の局所構造解析 小橋 正 シャープ(株)
    2013B1857
    X線吸収微細構造測定によるEuCppm2を用いて成長したEu,Si共添加GaNのEuイオン周辺局所構造の評価 藤原 康文 大阪大学
    2014A1142
    科学鑑定のためのプラスチックフィルムの放射光Ⅹ線小角/広角散乱分析 橋本 敬 (公財)高輝度光科学研究センター
    2014A1570
    全反射蛍光XASによる実電池環境下での電極/電解液界面その場計測 高松 大郊 (株)日立製作所
    2014B1612
    時分割超小角X線散乱によるシリカ充填ゴムの周期変形下におけるシリカの分散状態の変化に関する研究 三原 諭 横浜ゴム(株)
    2014B1900
    BL14B2における透過配置遠隔XAFSシステムの開発 高垣 昌史 (公財)高輝度光科学研究センター
    2015B1598
    使用済み液晶ディスプレイガラスからのゼオライト合成とCu局所構造解析 小橋 正 シャープ(株)
    2015B1780
    マイクロX線CTによる,油調済みパン粉の微細構造観察 小谷 久 (株)サヌキフーズ
    2016A1503
    新規に開発した経皮吸収促進剤が及ぼす皮膚構造への影響 大生 和博 旭化成(株)
    2016A1506
    Pd含有材料の in-situ XAFS測定 黒岡 和巳 パナソニック(株)
    2016B1557
    小角X線散乱による末端機能化ゴム材料を用いた配合物中でのシリカの三次元階層構造の解析(2) 曽根 卓男 JSR(株)
    2016B1881
    燃料電池カソード触媒の合成過程の in-situ XAFS 測定 岸 浩史 ダイハツ工業(株)
    2017A1555
    X線回折法による半導体パッケージ用熱硬化性封止樹脂/銅リードフレーム界面の残留応力解析および熱時応力変化その場解析3 加々良 剛志 住友ベークライト(株)
    2017A1561
    超微細顔料分散インク中の顔料分散状態の評価 米内 一郎 (株)DNPファインケミカル
    2017A1587
    シンバル音の減衰に及ぼす転位密度の影響に関する研究 小川 渉 (株)大阪合金工業所
    2017A1763
    カルボン酸の選択的水素化反応におけるPd合金触媒の in situ XAFS による局所構造解析 福住 謙亨 (株)ダイセル
    2017A1813
    半導体パッケージ基板用樹脂の熱硬化過程における残留応力その場観察による製造プロセスの最適化 加々良 剛志 住友ベークライト(株)
    2017A1828
    石油増進回収技術への応用を目的とした油-鉱物二相界面の吸着構造に及ぼすカチオンの影響 村田 澄彦 京都大学
    2017B1845
    石油増進回収技術への応用を目的とした油-鉱物二相界面の吸着構造に及ぼすカチオンの影響2 村田 澄彦 京都大学


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