平成26年度 SPring-8 産業新分野支援課題・一般課題(産業分野)実施報告書(2014B)
目次

1. はじめに
2. 課題募集制度の概要
3. 成果公開の考え方
4. 実施状況
5. 産業利用分野の利用動向
6. 報告書の採録対象
7. 報告書
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はじめに

 平成24年度より2年間実施した重点産業化促進課題(領域指定型重点課題)が終了し、平成26年度(2014A期)より新たな領域指定型重点課題として、これまで放射光利用が少なかった産業分野のSPring-8利用の拡大を目指して産業新分野支援課題の募集を開始した。本報告書は新しい利用制度の2期目にあたる2014B期の産業利用分野における課題実施状況の報告を目的として、2014B期に実施した一般課題(産業利用分野)と産業新分野支援課題のうちSPring-8利用研究成果集としての審査を行わなかった課題の報告書を収録したものである。

課題募集制度の概要
  1. 一般課題(産業利用分野)
     一般課題(産業利用分野)の課題とは、課題申請の際に産業利用分野(I)での課題審査を希望した成果非専有の一般課題(課題審査は課題審査委員会産業利用分科会が行う)を指し、課題申請者の所属で区別されるものではない。大学等の公的研究機関に所属する者でも、一般課題(産業利用分野)への申請は可能である一方、民間企業に所属する者が他の審査分野に申請することも可能である。なお、民間企業に所属する者が産業利用分野以外の分野に申請した課題は一般課題(産業利用分野)としては扱わない。一般課題(産業利用分野)の募集は他分野の一般課題と同様に、年2回の課題募集期間において全ての共用ビームラインへの申請が可能である。一般課題(産業利用分野)に特徴的な制度は以下の6項目である。

    a) 産業利用ビームラインI(BL19B2)、II(BL14B2)、III(BL46XU)は半期ごとに前半を1期、後半を2期とした2回の課題募集を行う(年4回課題募集を実施)。1期と2期の両方で利用実験を行いたい場合は、継続的な研究内容の課題であってもその都度、新規課題として応募することが必要である。なお2013A期よりこれらのビームラインでは成果非専有の一般課題は、審査希望分野が産業利用分野である一般課題(産業利用分野)のみとした。これらのビームラインを指定した申請であるものの、審査希望分野が他分野の課題は申請者の希望にかかわらず産業利用分野で審査する。
    b) 新規利用拡大の観点から課題審査において利用経験を考慮する。
    c) 民間企業利用拡大の観点から課題審査において所属機関を考慮する。
    d) 課題実施後約2~4か月以内に所定の書式の産業利用課題実施報告書を提出する。なお、この報告書はSPring-8利用研究成果集として審査を受けることも可能である。
    e) 全採択課題に担当コーディネーターを配置する。
    f) 科学技術的妥当性に関する審査は
      (1)産業基盤技術としての重要性および発展性
      (2)社会的意義および社会経済への寄与度の観点を重視して実施する
      に重点をおいて実施する。

  2. 産業新分野支援課題
     「産業新分野支援課題」を領域指定型の重点研究課題として、平成25年9月24日に指定した。その狙いは以下のとおりである。
     これまでの産業利用促進の取り組みにより、一部の産業分野ではSPring-8の放射光利用が普及した一方、経済のグローバル化を反映して国内の産業構造も大きく変化し、新しい産業の創生をもたらすような研究開発が必要になっている。そこで、新産業分野の研究開発を促進するため、SPring-8で放射光利用に新規に取り組む産業分野の課題に重点的な支援を行う産業新分野支援課題を実施する。

    2-1) 募集の対象
     産学官連携促進が目的であるため、研究組織(共同で実験を行うグループ、つまり実験責任者と共同実験者から成るグループ)が「産学」、「産官」、もしくは「産官学」である課題を募集の対象とする。例えば、産業界(民間企業を指す)を含まない「官学」の研究組織や産業界のみから成る組織は対象とはならない。また、JASRIは独立した所属機関とは見なさない(JASRIは「産」「官」のいずれにもあたらない)。
     申請の折には産学官連携が効果的に行われることを明らかにするために、課題実施にあたって、それぞれの所属機関ごとの役割分担を明記することが求められる。る。
     課題の目的に沿って、SPring-8での放射光利用実績の少ない産業分野の研究開発に関する課題を募集の対象とする。該当する産業分野の例として食品・食品加工、農林水産物、建設資材、金属加工、鉱物資源が挙げられるが、この限りではない。例示された分野に該当しない場合は、課題申請の際に放射光利用実績の少ない産業分野であることの説明が求められる。なお、重点産業化促進課題のような実験責任者及び共同実験者の所属機関に関する要件は設定しない。

    2-2) 対象ビームライン、シフト数割合、及び募集
     産業利用ビームラインI(BL19B2)、II(BL14B2)、III(BL46XU)を対象に、ユーザー実験に供するビームタイムのうち20%以内(施設留保を含めたユーザータイムの16%以内)を配分する。
     募集は一般課題と同時期に半期2回行う。なお、1期募集において採択された通期課題の2期分のシフト数も含めた合計シフト数が半期を通じたビームタイムの上限に達した場合は2期に募集を行わない。

    2-3) 通期課題
     1期、2期の両方で利用実験を行いたい場合は、その都度新規課題としての応募が必要であるが、継続的・計画的な実施により一層の成果創出が期待される課題は、“通期課題”とし1期応募の折に2期分のシフト数も含めた申請を受付ける。なお、2期は通期課題の募集は行わない。

    2-4) 審査
     一般課題(産業利用分野)に先んじて課題審査委員会産業利用分科会が審査を行う。なお、産業新分野支援課題として不採択となった課題は、自動的に一般課題(産業利用分野)の課題として、他の一般課題と一緒に改めて審査される。産業新分野支援課題においては一般課題(産業利用分野)の観点に加えて研究対象がSPring-8での放射光利用の新規な産業分野に該当するかどうかも含めて審査する。

    2-5) 報告
     WEBより提出するビームタイム利用報告書、利用実験課題報告書に加えて課題実施後約2~3か月以内に所定の書式の産業新分野課題実施報告書を提出する。なお、この報告書はSPring-8利用研究成果集として審査を受けることも可能である。
成果公開の考え方

 成果の公開については、産業新分野支援課題、一般課題(産業利用分野)ともに他の成果非専有の一般課題と同様に学術誌上への論文掲載(博士論文も含む)もしくはSPring-8利用研究成果集への採録による成果公開が求められる。この産業利用課題実施報告書及び産業新分野支援課題実施報告書の提出は成果の公開とは認定されないが、これらの報告書は著者からの申し出によりSPring-8利用研究成果集としての審査を受けることが可能である。SPring-8利用研究成果集としての審査を受けない実施報告書は、JASRIコーディネーター等による校閲を経て課題実施期が終了して約6か月後に出版・公開されるが、それ以外はSPring-8利用研究成果集としての審査終了後に公開される。
 なお、平成26年度2014B期の一般課題(産業利用分野)及び産業新分野支援課題の実施報告は、平成28年9月に開催予定の「第13回SPring-8産業利用報告会」等で口頭及びポスター形式での報告を予定している。


実施状況
 以下に平成26年度2014B期の産業新分野支援課題、及び一般課題(産業利用分野)の応募・採択結果を表1、表2にまとめる。
  1. 応募・採択結果 産業新分野支援課題
    表1.応募時期及び研究機関別課題応募・採択結果
    募集時期 機関分類 応募数* 採択数* 採択率(%)
    第1回募集
    学官
    5
    5
    100.0
    産業界
    4
    4
    100.0
    合計
    9
    9
    100.0
    第2回募集
    学官
    3
    3
    100.0
    産業界
    4
    2
    50.0
    合計
    7
    5
    71.4
    総計
    16
    14
    87.5
    *課題で不採択となり、一般課題として再審査され採択された課題は採択数から除外している。

     産業新分野支援課題は2014A第1期より募集を開始したが、制度に対する利用者の認知が低いためか、A期を通じての応募数は12件、採択数が10件に過ぎなかったが、利用者への認知が進んだためか、全応募が16件、採択が14件となった。採択課題は食品や金属加工、及び鉱物資源に関連した課題で、食品分野の課題が半数近くに達した。
     募集対象としている利用分野が“放射光利用が少ない産業分野”であるため2014B第1期、2期ともに2014A期と同様、応募シフト数は採択シフト数の上限に達していないが、課題申請書記載の実験計画が本制度の趣旨に適合しないと判断された課題や実験内容が充実していない課題は不採択となった。2014B期は産業新分野支援課題として不採択になった課題は再審査された一般課題においても全て不採択となった。それにもかかわらず採択率は一般課題を大きく上回って新分野における放射光利用促進の目的に沿った結果となった。


  2. 応募・採択結果  一般課題(産業利用分野)
    表2.応募時期及び研究機関別一般課題応募・採択結果
    募集時期 機関分類 応募数* 採択数* 採択率(%)
    第1回募集
    学官
    47
    37
    78.7
    産業界
    43
    30
    69.8
    合計
    90
    67
    74.4
    第2回募集
    学官
    31
    20
    64.5
    産業界
    19
    17
    89.5
    合計
    50
    37
    74.0
    総計
    140
    104
    74.3
    *応募数には産業新分野支援課題で不採択となり、一般課題として再審査された課題(2期産業界 2課題、学官 0課題)を含む。また、採択後に12条課題に分類されるJASRI職員から申請された課題を応募数(1期 13課題、2期 9課題)、採択数(1期 9課題、2期 6課題)を除く。一般課題と同時に審査される萌芽的研究支援課題の応募数(1期 4課題、2期 2課題)、採択数(1期 1課題、2期 2課題)を除く。

     一般課題(産業利用分野)は応募数が140課題(12条課題を含めると158課題)で2013B期の応募数130課題より若干多くなった。これは、2013B期は2014年1,2月に蓄積リングの運転がなく、第2期のビームタイム配分が2013年内となって、1期、2期の募集期間間隔が14年度より短くなったことによるものと考えている。以上のように応募数は2013Bより増加したが2012B期の水準までには回復していない。特に学官からの応募の減少が大きい。これは課題募集期に“2015A期より産業利用分野への申請は、実験責任者もしくは共同実験者に産業界、もしくはそれに準じる機関に所属する者を含むことが要件になる”と先行的に案内したことによるものと理解している。一方、産業界からの応募の減少には一旦歯止めがかかったように見える。

  3. SPring-8利用研究成果集としての審査
     前記のとおり2011B期より成果公開の扱いが変更になったため、実験責任者の希望に応じて重点産業利用報告書をSPring-8利用研究成果集として査読審査を受けて公開文書として扱うことも可能とした。産業新分野支援課題及び産業利用分野の一般課題も同様で、SPring-8利用研究成果集として審査を受ける公開文書とすることができる。平成27年7月10日の時点で実施報告書作成対象118課題のうち33課題がSPring-8利用研究成果集としての審査を希望している。公開は査読審査が終了し成果審査委員会での承認後となるため、少なくともこれら33課題の報告書はここには採録されない。

産業利用分野の利用動向
    1)産業分野ごとの動向
     図1は、産業利用分科会で審査を経て採択された成果非専有課題実施件数の推移である。2014A期以降は産業新分野支援課題と一般課題(産業利用分野)の和、2012A期から2013B期までは重点産業化促進課題と一般課題(産業利用分野)の和、2011B期以前は重点産業利用課題と一般課題(産業利用分野)の和である。かつて産業利用の主役であったエレクトロニクス分野(EL)の利用は減少の一途であったが、今期は産業界も含めて逆転に転じた。これが一時的なものなのか、それとも本格的な回復への第一歩なのかは現時点で判断することができない。今後の推移に注目している。素材分野(MA)、エネルギー環境分野(EN)も2013B期より利用が増えている、実施課題数全体が増えたことを反映したものと考えている。特にエネルギー環境分野での産業界の利用が増えていることが特徴的である。なお、健康・医療分野(ME)は2013B期のほぼ2倍に増加したが、2014A期と比較して民間企業による利用が減少している。これは、2015A期以降も産業界の参画を課題申請要件としない産業新分野支援課題の採択が増えたことによる。産業新分野支援課題は、まだまだ応募、実施数ともに多くはないが、新分野の利用促進に一定の効果があったことがわかる。


    図1. 産業利用分野における成果非専有課題実施件数


    2)2014B期における民間企業の利用状況
     図2は2014B期共同利用研究実施課題(共用ビームラインで実施した課題)を所属機関、専有/非専有の別でその割合を示している。民間企業に所属する実験責任者の課題数が全体の18.5%で2013B期の20.0%より減少したが、実施課題数は図3に示すように2013B期、2014A期よりも多くなっている。割合の減少は官学を含めた全実施課題数が2013B期よりも増加したことが主因である。なお、利用課題種の内訳は一般課題(産業利用分野)が5.9%、産業新分野支援課題が0.7%、測定代行を含む成果専有課題が10.8%で2013B期よりも成果専有課題の割合が若干少なくなった。この理由として、民間企業による成果専有型の課題を利用の中心に据えた“あいちシンクロトロン光研究センター”の稼働が考えられるため、今後の利用動向に注意を払うとともに、今後は同センターをはじめ国内の他の放射光施設との役割分担と連携を検討することが重要になると考えられる。一方、産業新分野支援課題の重点産業化促進課題に対する割合が2014A期と同様に2013B期の約半分となり、改めて産業新分野支援課題に該当する新規利用分野開拓が必要であることを示す結果となった。


    図2. 2014B期 共同利用研究実施課題における民間企業の実験責任者の割合


    3)民間企業の課題実施動向
     図3は共用ビームラインにおける民間企業の課題実施状況の推移を課題種ごとに示している。毎年B期はA期よりも実施課題数が多い傾向があるが、運転時間が短かった2013B期を除いて、ほぼ例年並みの実施であった。


    図3.民間企業による共同利用研究実施課題の課題分野別推移


    4)民間企業の共用ビームライン利用状況
     2014B期におけるビームラインごとの民間企業による利用件数を図4に示す。一般課題(産業利用分野)及び成果専有課題は、産業利用ビームラインI、II、IIIでの実施が他のビームラインよりも著しく多いのはこれまでと同様である。また、産業利用I、IIビームラインにおいて測定代行を含む成果専有課題が一般課題(産業利用分野)及び産業新分野支援課題などの審査課題よりも実施件数が多くなるのもここ数年の傾向である。特に測定代行はXAFS測定代行を実施しているBL14B2よりもBL19B2の方が数多く実施された。これはBL19B2において従来より実施していた粉末回折測定代行に加えて小角散乱測定代行の実施が本格化したことの現れである。


    図4.2014B期 利用技術分野別(ビームライン別)民間企業利用件数


報告書の採録対象

 平成27年7月10日の時点で課題のうち少なくとも33課題が利用研究成果集としての審査を希望している。これ以外の82課題の産業新分野支援課題実施報告書と産業利用課題実施報告書を採録している。また、追加掲載として、2011B期1課題、2012A期1課題、2012B期4課題、2014A期1課題も掲載している。また、SPring-8利用研究成果集として新たに採択、公開された課題も付録としてSPring-8利用研究成果集より転載して採録している。

 平成26年度SPring-8産業新分野支援課題・一般課題(産業分野)実施報告書(2014B)
2014B1574
リチウムイオン電池正極活物質の電子状態に及ぼす充電深度,Mg添加の影響 西村 友作 株式会社豊田中央研究所
2014B1575
角度分解硬X線光電子分光によるゴム/真鍮界面における接着層生成機構の解明 小澤 健一 東京工業大学
2014B1578
硬X線光電子分光による有機デバイス素子の光照射下駆動状態の解析 岡本  薫 株式会社MCHC R&Dシナジーセンター
2014B1579
オリゴペプチド超分子ハイドロゲルの階層構造と構造に与える添加塩効果の小角散乱法による研究 山本 勝宏 名古屋工業大学
2014B1580

工業用純アルミニウム合金における引張変形中の転位密度in-situ測定と、焼鈍条件が転位密度増殖挙動に及ぼす影響 中西 英貴 株式会社UACJ
2014B1582
リチウムイオン電池正極活物質の電子状態に及ぼすMg添加の影響 西村 友作 株式会社豊田中央研究所
2014B1583
半導体ポリマー薄膜の配向状態解析 尾坂  格 独立行政法人理化学研究所
2014B1585
高温環境下におけるクリープボイドの発生・成長・合体挙動の評価 鶴田 秀樹 株式会社IHI
2014B1590
π共役高分子材料の薄膜中における相分離構造および配向状態の解析 東原 知哉 山形大学
2014B1594
HAXPESによる実車走行モードで劣化させたLiイオン電池正極被膜および表面の非暴露深さ分解解析 今井 英人 株式会社日産アーク
2014B1596
有機薄膜太陽電池光活性層中の有機分子配列および相分離構造に関する研究 梅山 有和 京都大学
2014B1597
組成傾斜をもつ多層アルミニウム合金の組織の基礎的解析 松本 克史 株式会社神戸製鋼所
2014B1599
X線吸収分光法によるMo/Ho共添加BaTiO3の局所構造解析 小形曜一郎 太陽誘電株式会社
2014B1602
放射光X線ラミノグラフィによる転動疲労き裂発生・進展挙動のその場観察-介在物寸法・形状の影響 牧野 泰三 新日鐵住金株式会社
2014B1603
BiFeO3-BaTiO3磁性強誘電体結晶の逆格子マッピング測定 薮田 久人 キヤノン株式会社
2014B1608
時間分解XRDによるリチウム空気電池の反応解析 今井 英人 株式会社日産アーク
2014B1609
硬X線光電子分光法を用いたリチウムイオン電池用シリコン系負極に生成する表面被膜に関する研究 駒場 慎一 東京理科大学
2014B1611
希薄磁性酸化物(Zn,Co)OにおけるCo原子周辺の局所構造解析 黒田 眞司 筑波大学
2014B1613
MOCVD法でGe基板上に作製したGeSn膜における格子定数の精密測定 小椋 厚志 明治大学
2014B1614
斜入射X線回折による有機鉛ペロブスカイト薄膜形成過程のリアルタイム観察 宮寺 哲彦 独立行政法人産業技術総合研究所
2014B1615
バイアス印加硬X線光電子分光法を用いたMOS構造における絶縁層および界面評価 小椋 厚志 明治大学
2014B1620
In-situ Observation of Cu6Sn5 Growth in Sn-Cu Solder Alloys 野北 和宏 The University of Queensland
2014B1621
FCC金属材料の延性損傷進展における結晶方位依存性に関する検討 柴野 純一 北見工業大学
2014B1623
軟X線によるFe固溶Li2MnO3正極の充放電時の酸化状態解析 弓削 亮太 日本電気株式会社
2014B1624
低原子価コバルト触媒によるC–H結合活性化反応の反応機構研究 吉戒 直彦 南洋理工大学
2014B1629
2D-GIXD法による次世代型有機/無機ハイブリッドLED・ハイブリッド太陽電池の精密構造解析 齋藤 健一 広島大学
2014B1633
Naの挿入・脱離の繰り返しによるNaCoO2の不可逆反応 小林  剛 一般財団法人 電力中央研究所
2014B1636
木質バイオマス内部非定常熱分解挙動のリアルタイム計測手法の構築 大徳 忠史 秋田県立大学
2014B1637
In-situ局所応力場測定によるひずみ誘起マルテンサイト変態挙動の解析 柴田 曉伸 京都大学
2014B1641
ペンタセン単結晶上に成長したC60エピタキシャル接合の2次元微小角入射X線回折による分析 中山 泰生 千葉大学
2014B1643
メソポーラス有機シリカ固定化ルテニウム触媒によるアルカン酸化反応の機構解明 前川 佳史 株式会社豊田中央研究所
2014B1646
Fe-Cr-Al合金上に形成するヘマタイト、クロミアからアルミナ皮膜への高温初期遷移挙動におよぼす合金中のCrおよびAlの影響 林  重成 東京工業大学
2014B1647
フッ化硫化物を母体とする希土類蛍光体の電荷移動状態の調査と照明用蛍光体への応用 石垣  雅 鳥取大学 
2014B1648
ポリマーブラシ修飾シリカナノ粒子がイオン液体中で発現する特異な秩序構造の極小角X線散乱法による解析 石毛 亮平 東京工業大学
2014B1649
Li(Ni1/3Mn1/3Co1/3)O261Niメスバウアー分光測定 世木  隆 株式会社コベルコ科研
2014B1652
硬X線光電子分光法を用いたa-IGZO薄膜表面の電子状態評価 森田 晋也 株式会社神戸製鋼所
2014B1654
有機溶液フロー反応・計測システムを利用したin situ XAFS測定による鉄触媒カップリング反応機構解析 磯﨑 勝弘 京都大学
2014B1655
リアルタイム2次元X線回折測定による超高真空下での有機半導体薄膜成長過程の観察 吉本 則之 岩手大学
2014B1657
その場X線吸収微細構造による白金触媒と水和物の相互作用の解明 原田 慈久 東京大学
2014B1659
燃料電池正極用窒素含有カーボンアロイ触媒の酸素還元活性に寄与する鉄種の同定 原田 慈久 東京大学
2014B1660
新規酸化物イオン伝導体の粉末X線結晶構造解析 藤井孝太郎 東京工業大学
2014B1661
鉄錯体を固定化したメソポーラス有機シリカのXAFS構造解析 原  賢二 北海道大学
2014B1662
米粉パンの気泡構造とテクスチャの解析 豊田 淨彦 神戸大学
2014B1665
Ag-Pd触媒上でのカーボン燃焼メカニズムの解析 多井  豊 独立行政法人産業技術総合研究所
2014B1666
酸化物粒子分散強化合金中のナノ酸化物粒子析出・成長モデルの構築 大野 直子 北海道大学
2014B1667
X線吸収微細構造測定によるEuCppm2を用いて成長したEu添加GaNの成長温度に対するEuイオン周辺局所構造の依存性評価 藤原 康文 大阪大学
2014B1791
凍害によるコンクリートのひび割れ伝播に関する研究 小山田哲也 岩手大学
2014B1794
超低磁心損失ナノ結晶軟磁性材料 Fe85.2Si1B9P4CuO.8(NANOMET)のナノ結晶形成過程の解明と軟磁気特性の最適化 松浦  真 東北大学
2014B1795
ケイ素鋼板に替わる超低損失ナノ結晶軟磁性材料Fe85-86Si1-2B8P4Cu1(NANOMET®)の磁気特性最適化のためのナノ結晶形成プロセスの解明 松浦  真 東北大学
2014B1797
食品業界への貢献を指向したエチレン除去触媒の構造・機能解析 原  賢二 北海道大学
2014B1798
回折コントラストトモグラフィを用いた結晶粒内の転位密度評価 中井 善一 神戸大学
2014B1857
EXDMを用いたステンレス鋳鋼の微小部応力測定 有岡 孝司 株式会社原子力安全システム研究所
2014B1859
伝イラン出土バイメタル剣の製作技法解明に向けた3次元イメージング研究 四角 隆二 岡山市立オリエント美術館
2014B1860
加速器磁石応用を指向した新方式低温引張装置による薄膜高温超伝導材料の最適ひずみ状態の解明 菅野未知央 高エネルギー加速器研究機構
2014B1878
天然ゴムの加硫に関するin situ XAFS研究-網目ドメイン形成への影響- 池田 裕子 京都工芸繊維大学
2014B1882
新規ソフトマテリアルの開発に向けた階層的相分離構造の制御に関する研究 山本 勝宏 名古屋工業大学
2014B1890
放射光X線ラミノグラフィによる転動疲労き裂発生および進展挙動のその場観察-き裂起点介在物の特徴明確化 牧野 泰三 新日鐵住金株式会社
2014B1892
ドープドSiN膜の膜密度とSi基板界面の結晶構造の評価 小椋 厚志 明治大学
2014B1893
白色LED用新規酸窒化物青色蛍光体(Sr, Ba)Al2Si3O4N4:Eu2+におけるEu発光中心の価数評価と局所構造解析 吉松  良 電気化学工業株式会社
2014B1896
X線吸収分光法によるインジウム・スズ・酸化物薄膜の加熱下での局所構造その場観察 待永 広宣 日東電工株式会社
2014B1897
液相in-situ XAFS測定を用いた担持パラジウム触媒によるフルフラール脱カルボニル化反応における触媒状態の解明 大橋 弘範 九州大学
2014B1899
白金種を担持したメソポーラス有機シリカを用いた光触媒的水素生成機構の解明 猪飼 正道 株式会社豊田中央研究所
2014B1902
ニッケル水素電池用水素吸蔵合金の充放電後の結晶構造解析 土井 修一 株式会社富士通研究所
2014B1903
リチウムイオン2次電池の寿命予測に向けたHAXPESによる大気非暴露下での電極被膜の解析 今井 英人 株式会社日産アーク
2014B1905
時間分解XRDによるリチウム空気二次電池における電極反応の解析 今井 英人 株式会社日産アーク
2014B1907
XAFS測定による鉄触媒カップリング反応の機構解析と新規配位子の開発 岩本 貴寛 京都大学
2014B1915
高分子半導体の薄膜構造解析と有機電子デバイス特性との相関 尾坂  格 独立行政法人理化学研究所
2014B1919
蓄電池における正極粉末の非破壊形態観察 小林  剛 一般財団法人 電力中央研究所
2014B1920
高容量リチウム電池電極材料リチウム過剰層状岩塩型酸化物の電子状態及び局所構造解析 菅野 了次 東京工業大学
2014B1922
放射光粉末X線回折による新規酸化物イオン伝導体の構造解析 藤井孝太郎 東京工業大学
2014B1925
X線吸収微細構造測定によるEu変調ドープGaNのEuイオン周辺局所構造評価 藤原 康文 大阪大学
2014B1930
充放電による劣化したNaCoO2のHAXPES測定 小林  剛 一般財団法人 電力中央研究所
2014B1931
結晶性硫化物固体電解質の結晶構造、相転移挙動とイオン導電性の相関 菅野 了次 東京工業大学
2014B1932
La2NiO4+δ系イオン・電子混合伝導体の欠陥分布解析 井手本康 東京理科大学
2014B1935
タンパク質コロイド分散液から形成する自己凝集ナノ粒子構造の小角X線散乱解析 中川 究也 京都大学
2014B1937
多糖類カードランゲルのナノ構造解析 湯口 宜明 大阪電気通信大学
2014B1938
硬X線光電子分光法によるSi太陽電池用SiNパッシベーション膜および界面に存在する窒素結合に起因した電子状態の評価 小椋 厚志 明治大学
2014B1940
毛髪表面モデル/水界面のコンディショナー吸着膜構造に対する長鎖アルコールの効果 飯村 兼一 宇都宮大学
2014B1941
TIG溶接時における応力のその場計測(2) 平野 辰巳 株式会社日立製作所
2014B1942
小角X線散乱によるコルソン合金中の析出物の時効処理中におけるin-situサイズ変化測定 part 2 山崎 悟志 古河電気工業株式会社
2014B1944
将来的な金属資源回収に向けた海底熱水鉱床における金の存在状態の解明 米津幸太郎 九州大学
2014B1945
食品業界への貢献を指向したエチレン除去触媒の構造・機能解析 原  賢二 北海道大学
2011B1854
MBEにより成長した二元化合物CrTe薄膜の局所構造解析Ⅲ 黒田 眞司 筑波大学
2012A1433
X線小角散乱法における重合有機相分離現象の解析 水池 敦子 日東電工株式会社
2012B1337
S K-edgeにおけるXAFS測定法の高精度化の検討 金子 房恵 住友ゴム工業株式会社
2012B1388
小角X線散乱測定を用いたパーマネントウェーブ毛の経時での構造変化の解析 丸橋 佑基 ホーユー株式会社
2012B1448
乱流状態の溶融アルミニウム中で生成する粒子凝集体の三次元構造の解明 谷口 尚司 東北大学
2012B1878
バイオベースポリマー材料開発のためのコラーゲン単繊維結晶弾性率評価 本郷 千鶴 神戸大学自然科学系先端融合研究環
2014A1507
バルクヘテロ接合構造におけるドメイン形成過程の解明 宮寺 哲彦 独立行政法人産業技術総合研究所・太陽光発電工学研究センター

SPring-8利用研究成果集 Vol 3 No.1 (
http://user.spring8.or.jp/resrep/?cat=16
2011B1456
ニッケル水素電池用水素吸蔵合金の結晶構造の解析 安岡 茂和 FDKトワイセル株式会社
2011B1967
燃料電池の信頼性を飛躍的に向上させる電解質への鉄の極微量添加手法の確立とその機構解明 嶺重  温 兵庫県立大学
2013A1387
タイヤの耐久性向上のための黄銅/ゴムの接着結合様式の解析-硫黄の化学状態解析Ⅱ 鹿久保隆志 横浜ゴム株式会社
2013A1814
固体酸化物型燃料電池用セラミックス(La, Sr)(Ti, Fe)O3-δの酸化還元雰囲気下のXAFS解析 犬飼 浩之 株式会社ノリタケカンパニーリミテド
2013B1523
加硫過程においてゴム中に発生する気泡の発生源の解明 佐藤 有二 横浜ゴム株式会社
2013B1526
リチウムイオン電池正極の三次元XAS計測 平野 辰巳 株式会社日立製作所
2013B1533
走査型X線顕微鏡による樹脂内の導電性粒子の分散状態と電気抵抗の相関に関する研究 向出 大平 キヤノン株式会社
2013B1553
遺跡から出土した鉱物化した染織繊維製品の鉱物化過程解明への粉末X線回折応用研究 奥山 誠義 奈良県立橿原考古学研究所
2013B1563
デバイス実装構造の内部界面における不連続変形の非破壊観察 木村 英彦 株式会社豊田中央研究所
2013B1579
X線吸収微細構造測定による新規Eu原料EuCppm2により作製したEu析出物のないEu添加GaNのEuイオン周辺局所構造の評価 藤原 康文 大阪大学
2013B1820
X線励起可視発光検出によるEu付活蛍光体のXAFS測定 國本  崇 徳島文理大学
2014A1504
トバモライト合成への低結晶質シリカの活用(6) 松野 信也 旭化成株式会社
2014A1506
X線回折による溶融塩電解FeNi粒子の構造評価 林   靖 株式会社デンソー
2014A1529
XAFSによるカルシウムシリケート水和物の硬化プロセスの研究 松井久仁雄 旭化成建材株式会社
2014A1531
圧電体(1-x){(Na,K)1-yLiy}NbO3-xBaZrO3の圧電特性と結晶構造の対応 岩堀 禎浩 株式会社村田製作所
2014A1703
自動車メタリック塗装のイメージング観察 谷口 昌司 ダイハツ工業株式会社
2014A1765
トバモライト合成への低結晶質シリカの活用(7) 松野 信也 旭化成株式会社
2014A1813
石油増進回収技術への応用を目的とした油-鉱物/水-鉱物の2相界面における吸着構造解析 松岡 俊文 京都大学


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